侍との遭遇

From  大晦日 掃除の合間の自宅

これはまだ、僕たちの会社が出来る少し前のお話です。

僕らは会社を立ち上げる為の打ち合わせで、川越市小江戸にあるちょっとおしゃれな喫茶店に来ていました。

先に説明しますと小江戸は名前の通り、江戸時代のような風貌の街並みです。

最近、観光地として有名みたいですね!

 

そんな、オーセンティックなおしゃれな喫茶店にきた場違いな男二人!

メニュー表を見ると、ブラジルコーヒーやウインナーコーヒー、名前を覚えられないようなコーヒーがずらり。

ただでさえ場違いな二人に各種のコーヒーの違いが分かる筈がない!

結局、名前が面白いという理由でよく分からないコーヒーを注文

今でさえ僕の仕事をする時の愛飲しているのはUCCのブラック!

味の違いが分かる訳もないが見栄を張りたい二人組。

「香がいいね!」

「飲みやすい!」

「挽き立ては違うね!」

などと大学生がお酒を飲み始めた頃に言うフレーズをその粗末な口で言う始末

それから一時の見栄の張り合いから資料を広げ真面目な話をしていた頃、彼らは現れた。

黒光りの鞘に収まった日本刀を腰にぶら下げ、遠山の金さんのような袴を羽織り、頭は立派なちょんまげ。

彼らから見たら南蛮の恰好をした僕たちが異様に見えるに違いない。

僕らはその日本刀で切られないかビクビクしながら席を譲った。

(4名席にいたので2名席に移動)

彼らは南蛮者に合うのが慣れている様子。

一言

「かたじけない」

我々も合わす

「とんでもござらん」

片隅に移動した僕たちは彼らサムライの会話に耳を傾ける。

「~ござる」

なんか、この空間にいる僕たちは不自然

 

しかし、僕たちは気づいた。

 

そう現在は、2017年。

 

サムライなんてもういない

ただ彼らはサムライに一生懸命なりきっている。

なぜか?

そのほうが小江戸という町で100倍楽しむ方法だから!

では役者は何故、役に成りきる?

演技にリアリティーを持たせる為。

かの勝信太郎は役に成りきり休憩時間も役を演じてたとか!

成りきるという事は俳優の彼らだけでなく我々にもとても大切事!

何故?

我々を急成長させるものだから。

例えば営業マン!

彼らは自分に自信を持たなければならない。

じゃないと自分が売る商材に説得力が出せないから。

ネガティブな、なよなよした営業マンに商品を売られてもその商品を信用出来るか?

出来ない!

そう営業マンは自分が世界一の営業マンに成りきるのが大切。

僕はジョー・ジラードだと!

そうする事により、潜在意識から自己暗示に掛かる。

 

そうする事により自分に対する自信と責任を感じる事が出来る。

 

また、態度にも反映し堂々とした振る舞いが出来る。

 

かなり重要な事だと思う。

 

えっつ………僕ですか?

秘密です(笑)

恥ずかしいので

でも僕が話す時も成りきっています!

 

あなたは誰に成りきっていますか?

世界一の経営者?

世界一のシェフ?

世界一の営業マン?